2005-09-23

観客動員

Paying the price (BBC SPORT)

最近、イングランドのプレミアリーグの入場観客数が減少している問題についてのコラム。

観客動員数の増減


グラフによると人気・上位のクラブはほぼ横ばい、もしくは増加する傾向にあり、減少が目立つのは中堅クラブである。
昨シーズンに大躍進したエバートンは例外的に大幅増となっている。

現地では観客数減の原因の一つに「各チームが守備的になり、ゲームが退屈になった」というのが挙げられている。
たしかに記事の中段のグラフにある開幕5試合での総ゴール数は過去5年で最低。
おそらくプレミアリーグが始まってからでも最低。
ま、今のところ今シーズンだけなので"たまたま"ととれないこともない。
ただ実際に遠く離れた極東の地で衛星を通じて観ている自分も退屈なゲームが増えたと感じる。
レベルや選手の質は間違いなく上がっているが、その分守備の隙がなくなりリスクをとらずにミスを減らさざるをえない状況に陥っている。
したがってどうしてもロースコアでの勝負になりやすくなるというのはある。
ただ、それはだいぶ前から始まっていたと思うが・・・。
これが発展してギリギリまで隙を減らすとイタリアになるんじゃないかなw

もう一つ挙げられているのはチケット代の高騰。
これも随分前から問題にはなっていた。
数年前の"フットボールバブル"真っ只中で特に代金が上がったのがプレミアだった。
それが今になってボディーブローのように効いてきたのかもしれない。

ちょっと話が逸れるが興味深いのは記事の一番下のクラブ別のチケット料金の比較。
真っ先に気が付くのはロンドンのクラブが総じて高いこと。
トッテナム、チェルシー、アーセナルなどの人気or強豪クラブはともかくウエストハムやフルハムもかなり高い部類に入る。チャールトンは例外的に"並"だが・・・。
一方でマンチェスター・U、リバプール、ニューカッスルなどの地方の人気or強豪クラブはそこまで高くないようだ。
大都市(ロンドン)と地方ではファンの収入にかなり差があるからだろうか?
それ以外にも地価とか他の要素もあるんだろうが。

ちなみに欧州で平均の観客動員数(率?)の最も多い国はドイツと言われている。
ワールドカップを控えて新しいスタジアムも次々に完成しているし、サッカー以外でのイベントも充実しているとのこと。
肝心の代表やクラブのサッカーの方はいまいちな気もしますがw

2005-09-07

審判

日本主審の誤審で再試合 W杯アジア予選 (スポーツナビ)
国内外で誤審続く 頭抱える日本協会 (スポーツナビ)

にわかに審判の問題が脚光を浴びてきているので一言。
どちらもルールの勘違い、主審の判断ミスによるいわゆる"誤審"である。
こういった誤審は人間がやってる限り仕方がない。
今回は反省して次回から改めればそれでいいと思う。

しかし普段のJリーグとなると話は別で、あまりにひどいジャッジが目立つ。
特に目立つのが全体的に"無駄な"ファールやカードが多いこと。
先日の鹿島vs浦和の試合で闘莉王が退場するシーンがあった。

闘莉王がチャージを受ける
     ↓
こぼれたボールをレッズの選手が拾う
     ↓
しかし主審はアドバンテージをとらずに笛をふく
     ↓
おもわず闘莉王が主審に対して文句を言う
     ↓
ここですぐさま( ̄ゝ ̄)/□イエローカード
     ↓
これに納得のいかない闘莉王は主審に詰め寄る
     ↓
2枚目の( ̄ゝ ̄)/□イエローカードで退場

闘莉王が馬鹿と言えばそれまで。
しかしサッカーをやったことがある人なら判定に瞬間的に感情を表に出してしまうことがあることは理解していただけると思う。
それに対して火に油を注ぐかのようなカードの提示の仕方が問題なのである。
まるで待ってましたと言わんばかりに素早くカードを出す姿勢が。
最初に文句を言った時点で警告を出すのは仕方ないかもしれない。
だがせめて一呼吸置いて「落ち着きなさい。あまりひどいと2枚目出すよ。」と諭すくらいの余裕があってしかるべきであろう。
またそもそもの原因となった試合の流れを止めまくるレフェリングにも問題がある。
上の事例のような出来事は稀ではなくほぼ毎節のように起きている。
審判は何のために存在しているのか、その前提がまず間違っているのではないか。

本来レフェリーはルールを守らなかった選手を裁いて罰するの存在ではなく、あくまでサッカーというエンターテイメントをスムーズに進行するための進行役である。
ルールブックを厳格に守るだけなら機械やビデオ判定でもやらせておけばいい。
(実際は技術的に不可能だと思うけれども)
レフェリーは一体誰のために、何のために存在するのか、もう一度考えてもらいたいものである。

技術面の問題は訓練や経験を積めばある程度は改善できるはずだ。
しかしこういった"姿勢"の問題はそれだけでは解決できない。
こういったひどいレフェリングが続けばファンの心も離れてしまうのではないか。
応援しているチームの試合なら我慢できる、もしくはネタにできるかもしれない。
けれどどちらに付くわけでもなく純粋に楽しみたい場合は違う。
いちいち選手が接触して倒れる度に止まる試合を観客が面白いと思うだろうか?

少しは危機感持って仕事しろよ川渕w
コリーナ呼んだって指導・育成の問題なんだから解決しないんだよw

2005-09-02

Transfer deadline day

ひさびさにサッカーの話題。
欧州のクラブの移籍市場が8/31をもってクローズ。

この日の目玉はなんといっても
Owen completes move to Newcastle (BBC SPORT)

イングランド代表FWマイケル・オーウェンがニューカッスルに移籍。
本人はギリギリまで古巣のリバプール復帰を望んでいたのだがレアルマドリードとの交渉は破談に終わり、すでに合意に達していたニューカッスルへ行くこととなった。
移籍金は1700万ポンド(およそ34億円)とみられている。

オーウェンはレアルで途中出場がほとんどだったにもかかわらず13得点。
得点は量産するがそれ以外ではチームにまったく貢献しないロナウドや貢献度は高くても得点感覚を失ったままのラウルに比べて劣っていたとも思わないが結局は1年で出戻りする形になった。
またコンフェデで活躍したブラジルの新星ロビーニョやバチスタの獲得で前線が飽和状態になったことも移籍を決断した大きな理由である。

一方のレアルは手にした移籍金に若干上乗せしてセビージャのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスをデッドラインギリギリで獲得。
まだ19歳ながらすでにスペイン代表デビューも飾っている逸材。したたかな補強である。

前半の移籍市場をリードしたのは油マネーで潤うチェルシーだったが最後はやはり銀河系軍団が話題をさらっていった。
今回のマーケットでは100億円近い額を使って補強したレアル。
フィーゴ、オーウェン、サムエルなど大物放出も目立つがタイトル奪還への意気込みだけは十分に伝わってくるのではないだろうか。

・・・でもヴェルディに負けて(ry



ちなみにセルヒオ・ラモス君はこんな人です。



センス良すぎ

(スペインのas紙より)