2011-05-29

[UEFA CL Final 2011] ああ、やっぱり今回も駄目だったよ

おはようございました(ドヤァ

今朝はUEFA Champions Leagueの決勝でした。
試合開始が東洋のモンキーには厳しい03:45ですが、もう10年以上続けてるんだよね。


今回の決勝カードはBarcelonaとManchester Unitedになりました。
どちらも近年の欧州フットボール界を席巻しているクラブですね。
なんたってここ6年間にそれぞれ3度ずつ決勝の舞台に進んでるんですから。

2006 Barcelona 2-1 Arsenal
2007 AC Milan 2-1 Liverpool
2008 Manchester United 1-1 (pk 6-5) Chelsea
2009 Barcelona 2-0 Manchester United
2010 Inter Milan 2-0 Bayern Munich
2011 Barcelona - Manchester United
さりげなくドヤ顔。
というわけで2年前の再戦となった今回ですが、結果から申しますと・・・



ああ、やっぱり今回も駄目だったよ byルシフェル



あいつは人の話を聞かないからなぁ・・・

Barça too hot for United (uefa.com)
Sublime Barca outclass Man Utd in final (BBC SPORT)

各国メディアの評判もよろしいようで。


ここからはサカヲタらしく分析してみる。
まず両チームのスターティング・ラインナップから。
Barcaの方はキャプテンのPuyolがベンチで、本来DMFのMascheranoがCBに。
一方で2年前のリベンジを目指すUnitedは移籍一年目でブレイクしたメキシコ人ストライカーのHernandezをトップに起用し、エースのRooneyがその下でサポートする形。


● 2年前の決勝で逢った、ような……

上で書いたとおり、今年は2年前(2009年)と同じ顔合わせ。
その時のスターティング・ラインナップはこうだった。
Unitedは当時のエースCristiano Ronaldoを最前線に起用し、アルゼンチン代表のTevezをベンチに置いて中盤を厚くすることでBarcaのパスワークを封じようとした。
試合開始当初は狙い通り素早くプレスをかけてBarcaからボールを奪い、一気にカウンターを仕掛けてチャンスを作った・・・のだが、序盤のチャンスを生かせずにいると、徐々にペースを取り戻したBarcaがEto'oの個人技から決めて1点を先取。
そこからは完全にBarcaがボールをキープしてゲームを支配し、チャンスも作れないまま、後半にMessiのヘッドでトドメをさされてしまった。

翻って今回も試合開始直後から中盤でValenciaやParkがプレスをかけてボールを奪って、スピードのあるHernandezをBarcaの最終ラインの裏に走らせることに成功した。
ところがここで1つ目の誤算。
肝心のHernandezが何度もオフサイドをとられチャンスに繋がらない。
しかもオフサイドを免れて抜けだしても、GKのValdesがほぼ難なくクリア。

結局、今回も10分ほどでBarcaがボールを落ち着かせ始め、徐々に勢いを失った。


● それはとっても厳しいなって

こうしてMessiがゴールに近い位置でプレーできるようになると、ほぼサンドバック状態。
しかも2つ目の誤算。右SBのFabioがMessi以外の2人(VillaとPedro)についていけない。
特にPedroのマークを外す場面が多く危険なシーンを作られてしまった。

そして不用意なボール・ロストからBarcaの司令塔XaviがそのPedroへパス。フリーのPedroが落ち着いてタイミング外したシュート。またしてもBarcaがあっさりと先制。


● もう何も恐くない

失点後もほぼ一方的に攻め込まれるUnitedだったが、ここで意地を見せる。
右サイドの攻防からRooneyがエリア内に入ったGiggsにパス(実はこの時点でオフサイドっぽかった)、ワンツーで戻したところをRooneyがゴールネットに突き刺し同点。
ほぼファースト・チャンスで得点。このまま1-1で前半を終える。


● 奇跡も、魔法も、あるんだよ

圧倒された内容ながらも同点でHTを迎えたことでポジティブな気分。
ところが後半開始早々から3つ目の誤算。
基本的にBarcaに勝つには前半や後半の開始直後の不安定な時間帯に、ペースを握ることが必要なのだが、それができないどころが一方的に押し込まれた。


● チャンスなんて、あるわけない

後半立ち上がりから完全に押し込まれると、あとはもうエリアに篭っての必死の守備。
MessiやXaviやIniestaがボールを持ってもエリア外なら飛び込まずにディレイさせる。
エリア内は人数をかけてスペースを消し、ドリブルで進入してくるようならサイドへサイドへと追い出すように縦のコースを切る。とにかく耐えようとしたわけだ。
ところが・・・


● こんなの絶対おかしいよ

引きこもって我慢していた矢先に、中央でボールを受けたMessiが隙をついてドリブル。CBのVidicは待ち構えてシュートコースを消しにかかり、左SBのEvraが遅れ気味に飛び込む。
ここで最後の4つめの誤算。
コースを半分消していたVidicがGKのVan der Sarの視界を遮っており、Messiの素早いシュート(このタイミングで打てる時点で化け物だが)に反応が遅れてしまい、ゴールへ。


● 本当の世界No.1プレーヤーと向き合えますか?

アンラッキーもあったが、やはりあのスピードとタイミングで打てるMessiは異常。


● わたしって、ほんとバカ

それでもここでBarcaがペースを落としてくれれば、まだチャンスはある。
そんな風に考えていた時間が(ry


● そんなの、バルサが許さない

ところがまったく緩めてくれませんでしたw
むしろ左サイドのParkの運動量が落ちてきたところを見てBarcaの右サイドから攻め込まれ、Alvesがガンガン上がってくる。もう止まらない。


● もう誰にも止められない

我慢していた守備陣も足が止まり始め、再びサンドバック状態。
クリアミスからフリーでボールをコントロールしたVillaにunstoppableなミドルシュートを決められて追加点。この時点でgame over。


● 最後に残ったVDS

その後はさすがにBarcaもペースを落としてボールを前に運べるようになったが、今度はボールを失ってから素早いパス回しでカウンターを食らってしまう。
それでもこれが現役最後の試合となるGKのVan der Sarが凌ぐ。


● 現代の、最強のチーム

結局ほとんどチャンスらしいチャンスを作れず試合終了。またしても完敗。
前回は"もっとできた"という後悔の念があったが、今回は"これが今のチームの精一杯"だという諦めの気持ちがあったので妙に清々しかった。

試合後のFerguson監督のコメントじゃないが今のBarcaは史上最強のチームだと思う。
90年代のAjaxやMilanやJuventus、銀河系だった頃のReal Madridもすごいチームだった。
ただこれらのチームと仮にやったとしてもここまで何もできない負け方はしないと思う。
もちろん弱点がないわけでもないし無敵というわけでもない・・・が、こんな完膚なきまでに叩きのめしてくれたチームを今まで私は見たことがありません。

このBarcelonaに正面から挑んで勝てるチームはたぶん歴史上存在しない。
たしかに今回のUnitedの潰し方は生ぬるかったし、徹底的にMessiやXaviを潰しにかかれば10回のうち数回は勝てるかもしれない。
でもそれは正面から挑んだとは言わないよね。


というわけで今シーズンも無事終了。
United的にはPremier Leagueで歴代最多の19回目の優勝もしてそこそこ満足。

2年前の決勝の後でRonaldoとTevezが抜け、苦しい戦力事情をうまくやりくりした。
CL決勝ではやりくりじゃどうにもならない相手に叩きのめされたけど・・・。

当面は引退したVan der Sarの後釜の確保が最優先ですね。
ただ長年中盤を支えたScholesも引退の噂があり、シーズン途中にはGary Nevilleも引退。
Hargreavesは怪我に勝てずリリース、OwenやBrownも契約切れで出ていきそう。
さらにGiggsはもう37歳、最終ラインのFerdinand、Vidic、Evraも30を越えている。
下部組織から引き上げる分も含めて5~6人の補強はしないと戦えないでしょうね。
これはまさに・・・



一番いい戦力を頼む



だぜ。

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