2008-06-21

欧州選手権 準々決勝 葡萄牙 対 独逸 ~伝統の差~

花の金曜日です。こんばんわ。

またまたサッカーの話です。いい加減飽き飽きですか?
それくらいしか書くことがないんだよ(;つД`)


今回は決勝トーナメントに突入したEURO。
準々決勝の一試合目、ポルトガルvs.ドイツのカード。

グループリーグでの両チームの戦いぶりは対照的。
スイス(開催国)、チェコ、トルコと同組になったポルトガルは、今や欧州最優秀選手(バロンドール)最有力と噂されるロナウドやデコなど豊富なタレントが前評判通りの活躍を見せて早々に1位通過を決めた。
一方で、優勝候補の最右翼とも言われていたドイツは大苦戦。初戦のポーランド戦は快勝したものの、次のクロアチア戦では1-2のスコア以上の完敗。さらに開催国オーストリアとの試合も1-0で勝利したが試合内容は凡庸そのもの。

さらに過去2大会のEUROでの成績もポルトガルのベスト4、準優勝(開催国)に対してドイツは2大会連続でグループリーグ敗退。
ちなみにEURO2000では両国は同じグループでした。フィーゴやルイ・コスタがバリバリの現役だった頃のポルトガルがイングランド相手に2点差をひっくり返したり、ルーマニア相手にロスタイムで決勝点決めたり。そして突破決まった後のドイツ戦では2軍にもかかわらず、見事なふるぼっこでカーンやマテウス涙目。
ドイツはイングランドとともに惨めな敗退でしたね。

話がだいぶ昔に逸れてしまいましたが、試合前からこんな感じでポルトガルが圧倒的に有利と囁かれていたわけなんです。
ですが、自分はドイツの勝利に賭けました。職場の人との賭けで。
つまらないドイツは要注意とかいろいろ理由はありましたけど、単純にポルトガル贔屓の目から見てもドイツは非常に相性・かみ合わせの悪い相手であることが明らかだったから。
パワプロっぽく表現するとポルトガル絶好調、ドイツ不調だけどポルトガルには「負け運」「スロースターター」「ピンチ×」みたいな負の属性が付いてる感じ。
ドイツはその逆でゲルマン魂に喩えられるような勝負強さを持っている。

というわけで肝心の試合。
失うものは何もないと開き直ったドイツが序盤から積極的に仕掛け、ポルトガルはそれを"受けて"しまった。これはますますまずいなポルトガル・・・と思ってたら失点。
さらにセットプレーからクローゼをドフリーにする間抜けな守備で失点。
こうなると当然ながらドイツはポルトガルにボールを持たせてカウンター狙い。
ただドイツも少し気が抜けたのか、その後にロナウドに簡単に突破を許し、シュートのこぼれ球を押し込まれて1点を返す。そのまま前半終了。

後半になっても流れは変わらず、攻めるポルトガルと守ってカウンター狙いのドイツ。
そして決定機を決められないポルトガルにサッカーの神様は当然のように罰を与える。
またしてもセットプレーから、今度はバラックが「ゴール下(前)は戦場だ!」と言わんばかりの見事なプッシングでマークを外して大きな追加点。
終盤にポルトガルが再び1点差に詰め寄るが及ばずに試合終了。


スコアはともかく、ほとんど予想通りの試合だったような気がする。
立ち上がりから積極的にいったドイツに対して"受けてしまった"時点でポルトガルの負けは半分くらい確定してしまったと思う。
このチームに攻めてくる相手を受け流すだけの"したたかさ"はない。

そしてセットプレーでの緩慢な守備と絶対的なストライカーの不在。
前者は前回大会のギリシャ相手に連敗した試合からも明らか。
後者に関しては、今朝の試合のようにビハインドの場面でパスを回すだけ、最後は苦し紛れで可能性の低いミドルシュートを打つのが精一杯というようなシーンが非常に目立つ。
ヌーノ・ゴメスは悪い選手じゃないと思うが、このチームで1トップを張らせるのは厳しい。
ロナウドがマンUであれだけ点がとれたのは、ルーニーやテベスがいてこそなわけだ。

タレント揃いだが勝てない、それがポルトガルの伝統。
結局のところ今大会でもその殻を破ることができなかった。

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