2009-05-09

社畜=現代の奴隷?

今日はひさびさに引きこもりました。こんばんわ。

休日に引きこもってると余計なことをいろいろと考え込みますね。


チラ裏色の濃い記事です。あしからず。

まず残念ながら我が国ではサラリーマンのほとんどが事実上の奴隷(=社畜)です。
法的には労働者は雇用契約を解除する権利を持っているが、現実的にはほとんどのケースにおいて「転職」というオプションがないので、実質的には企業によって定年までコントロールされる。これはある程度のコンセンサスができていると思う。
転職される心配がないから企業は社員を公私共に事実上支配して酷使することが可能で、そうして馬車馬のごとく働く風習ができたことで日本は経済成長を遂げたわけだ。

しかし現在は状況が変化してきている。
企業にとって社畜制度は公私区別なく支配できる反面、終身雇用という形で定年まで面倒を見なければならない。たとえどんなに使えない窓際社員でも。
古代の奴隷制度と同じで、成果・実績に応じてペイされなければ人間はやる気を失い、生産性は下がる。そうなると領主としては、奴隷として一生面倒を見るよりも、小作人のような形で一時的に雇った方が生産性は向上するのでお得になる。
中世西ヨーロッパで奴隷制が採用されなくなったのはこの経済的要因からと言われている。
場合によっては奴隷って実は恵まれた職業だったかもしれないというわけです。

話を現代日本に戻すと、この奴隷はいわば正社員(社畜)であり、小作人は非正社員と置き換えることができるかもしれない。
そして実は企業にとって社畜を抱えるというのは、"使い物になろうがなるまいが、40年近く面倒を見なければならず、3~4億円のコストを払う義務を負う"という非常にリスクの高い選択なのではないかと。
なのでバブル崩壊後の日本企業は正社員(社畜)を絞って非正社員(小作人)を増やした。

もちろん社畜側にとってもワークライフバランスを無視して働くことを事実上義務付けられ、それに応じた報酬を払ってもらえる保証もないという非常にリスクの高いものである。
ただし、実際に世の中で働く社畜のほとんどは、転職という選択肢を事実上持たないため、一生面倒を見てもらえる社畜制度の方を支持している。

マスゴミや気持ち悪い政治家先生が「派遣規制の強化、終身雇用の維持」を唱えているが、これは現状においては逆効果になる可能性が非常に高いと思う。
今必要なのは雇用の流動化(規制緩和)であり、逆に規制強化で雇用の硬直化を推し進めれば、新卒が唯一絶対のチャンスといった歪んだ労働市場をさらに悪化させることになる。
むしろ企業に解雇する権利を与えた方が、企業はもとより社畜の解放にも繋がる。もちろん成果・能力に応じて格差は広がるけどね。

現代の奴隷ならぬ社畜解放が必要じゃないですか?

0 件のコメント:

コメントを投稿