2006-07-06

ワールドカップ特集 その29

◆ドイツ 0-2 (AET) イタリア
Cannavaro vs Klose

見所いっぱい、白熱した試合展開、そして劇的な結末。
これぞワールドカップ!って魅力に溢れた試合だったと思う。
前半は予想した通りイタリアが中盤のパス回しでドイツを翻弄。
ただトップのトニが孤立しがちだったためになかなか決定機までは繋がらなかった。
後半になるとドイツも盛り返し始める。
イタリアに若干疲れが見え始めたことで、中盤でボールが持てるようになった。
両チームにチャンスがあったがGKが凌いで得点にはいたらず。
結局このまま0-0で後半を終えて、試合は延長へ。

延長に入ると再びイタリアペースに。
交代で入ったジラルディーノがライン際で粘って中に入ってシュート!
しかしこれはポストの内側に直撃。
さらにCKからザンブロッタが強烈なシュートを放つも今度はバーに弾かれる。
一方のドイツもオドンコールのクロスにポドルスキーがドフリーでヘッドするも枠に飛ばず。
そして延長後半、ポドルスキーが速攻から得意の左足を一閃するもブッフォンがファインセーブ。
このままPK戦に突入かと思われた終了1分前。
CKからこぼれ球をピルロが拾い、冷静なキープからノールックでエリア内のグロッソへ。
これを左足でダイレクトでシュート、ボールは綺麗な孤を描いて逆サイドネットへ。
さらに延長後半ロスタイムにはジラルディーノがカウンターで抜け出し、相手DFを引きつけてから左サイドに走りこんでいたデルピエロにパス、冷静に右足でゴールの右上に決めて2-0。
まさにイタリアらしい美しいカウンターでトドメ。

試合を通じてペースを握っていたのはイタリアだった。
支配率は57%、さらに枠内シュート数は10本(ドイツは2本)という数字を見ても明らかだろう。
また一対一の局面でも常にイタリアが優勢であった。
サイドの攻防、グロッソとフリードリヒ、ザンブロッタとラームのマッチアップではほとんどイタリア側が主導権を握っていた。
また中盤でもピルロを潰しきれなかったドイツに対して、バラックを押さえ込んだイタリア。
ドイツもボールを奪ってからの速攻でチャンスは作ったが、全体的に力負けといった感じだった。

ただ、ドイツはこのメンバーでよくここまで頑張ったと思う。
親善試合の日本戦で高原とへなぎに翻弄されていたことを考えれば・・・。
あの試合とコスタリカ戦が教訓となったのか、今大会では最終ラインを上げずに下がってしっかりと守る戦法へと切り替えたのが守備の安定へと繋がったのではないだろうか。
そして決勝へと進んだイタリア。
両SBのザンブロッタとグロッソが攻守に良いパフォーマンスを見せ、CBのカンナバーロは獅子奮迅の素晴らしい守備を披露、そしてGKのブッフォンがゴールに鍵をかける。
今大会で唯一"かっこいい"守備を見せてくれているチームではないだろうか。
FWのトニとジラルディーノやトッティはまだ本調子ではないが、非常に良いチームに仕上がっている。
決勝も期待したい。

<今日の予想>
ポルトガル vs. フランス
オランダ、イングランドと比較的荒れた試合を制してきたポルトガル。
スペイン、ブラジルと前評判の高かったチームを堅い守備とジダンの活躍で退けたフランス。
試合の流れを分けるのは、デコとジダン、双方のゲームメイカーの出来か。

予想スタメン
��ポルトガル)
リカルド:ミゲル、メイラ、カルバーリョ、ヴァレンテ:コスチーニャ、マニシェ、デコ:ロナウド、フィーゴ、パウレタ
��フランス)
バルテズ:サニョル、テュラム、ギャラス、アビダル:マケレレ、ヴィエラ:リベリー、ジダン、マルーダ:アンリ

予想スコア
ポルトガル 1-2 フランス
比較的似たタイプの相手(スペイン、ブラジル)を破ってきているフランスが有利と予想。
ポルトガルは素早い攻撃をどれだけ仕掛けられるかが勝負。

2 件のコメント:

  1. じゃ、俺は0-1でフランスって事でw

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  2. 赤いアクマー2006年7月6日 14:55

    予想的中オメ。
    フランスの守備堅すぎだな・・・。
    まぁポルトガルの攻めが温いのもあるんだけど。

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